Ghost

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お手を、そのお御足を

さぁさ幕間劇に興じよう

私は目元を仮面で隠しますから

あなたは好きに舞えばいい

きっと飛び散る赫が綺麗

ただきっとひとつ忘れずに

12時の鐘が合図です

   

さぁさワルツを踊りましょう

私がお手をとりましょう

足を踏んでも構いません

すっと目を引く鮮やかさ

ただきっとひとつ忘れずに

12時の鐘が合図です

  

さぁ終演の鐘がなる

もう魔法はとけたのだよ

愚かなお姫様

ただ一時の夢に溺れて

魔法使いの忠告を忘れて

私のこの目が怖いのか?

そのガラスの靴で逃げてみろ

きっと鮮やかな、赫が、そのお御足に

あなたはもう、帰れない。

うのでゅえとれ

どうして繰り返したくないことだけ繰り返すんだろう

なくすのがなによりいやだったんじゃないか

なくすのをいやではじめたことが

なくすののいちばんの原因になって

別に何を恨むこともない

ただ自分の弱さを呪うだけだよ

いつもどおり

僕が一番痛めつけたいのは自分なのに

自分だけじゃ済まないんだもの

いつも

どうして害悪をまき散らしてまで生きてるのかな

いつも

いつも

どうして

身体がどこも痛くないから居たくない

痛くなったら居てもいい?

叶うなら君の痛みを僕に傷つけたいよ

もっと俺のこと傷つければよかったのに

Я

さぁらんらんりらん唄って夜は

1人ですか 独りですか 1人でいい? 独りはいや

居たい 言いたい 痛い いない

苦しい?悲しい?寂しい

永久を望んだのにドアを閉めた

孤独の痛みで罪を許して

君も気づいちゃいないでしょう

誰もいない誰もいない

だから僕に灼きつけた

もう息が詰まってる

大嫌い、嫌いな僕が

鏡から首を絞めてる

大嫌いが嫌いな僕は

ガラスを割って散った

その赤色でもここにおいて

くるくる繰り返す

そこに僕がいたせいで

触れたことから罪でした

ドアの内側で呼んだって

狂しい?愛しい?寂しい

いない 痛い 痛い 痛い

1人ですか 独りですね 1人がいや? 独りにした

もうらんらんりらん聴こえない

—-

叩きつけて 殴りつけて

それでももういいんだ

たとえ赤色を散らそうとも

それでももういいんだ

雫落

あぁだから電撃になろうと決めたんだ

張り詰めているくせに固体でも液体でもなく脆い硝子のお人形さんよりは

一瞬で駆け抜けて散るような電撃で

胸を貫く電撃で

硝子人形ひとりごと

あまりにお前が綺麗すぎるので

僕は不安になりました。

あまり誠実だとは思えない僕は

多分その誠実の意味すら異なる僕は

いつも饒舌に言葉足らずなのであって

多分、いいたいことは伝わっていなくて

伝えようとしているのかって言われると困って

わからないことだらけであって

どうすればいいか、自分がなにを考えてるのか、ひどいことには自分がなにを考えているべきであるのか、とか。

あまり僕が空洞で透明なので

あまりに綺麗なところでは見えなくなるのかもしれないね、とかいいながら

その実僕は逃げていて

手触りがほしいのでしょう?生きてる僕がいいんでしょう?なんて

その実僕は怖がって

僕は僕という駒を動かしているだけかもしれないって

結局ちゃんと足がついてないのかもしれない

ただ、ごめんねごめんねって

嘘はついていなくって

でも真実を伝えてもいないという悪なんだろう。

午前四時の針入り水晶

くりっくくらっく

春とか夏とか、生きてるものに触れるとその反対に壊れてしまう死に物なので

生だとか性だとかそういうものは死だとか思だとかに転換されていくのであって

そういったものにあてられて というか

砕けてしまうので

届かないもの、重ならないもの、あぁ自分は違うものなんだなぁって

落差を感じるのであった

そういう感情を持つのも、そういう感情をもたれるのも平等に恐怖であって

「あぁ、あぁ、生きている、このひとは、このひとは、いきている、”僕と違って”」

障子戸の向こう側からひっそり覗く感じの

怖がっているくせに、知ることをやめられない感じの

同じものでありたいけど、同じものであれないけど

悲鳴を上げても喉を潰しても僕はここにいなければ

でもどうしようもなく怖い

違和感

どうして通じないのか って思えていた頃はとてもとても息苦しくて生き苦しくて

ああ通じないのだ と思ってからは少し楽で少し悲しくて

こうであれ、といわれ こうでなくてはならない、としているうちに僕は亡くなり

ついには僕の背後で僕を操るものとなり

僕が人形で僕が人形を動かしていて

いったいどこにいるのでしょう と

ただ怖い

壊されるのが怖いのか

壊れることが怖いのか

あるいは壊すことも怖くって

僕のイメヱジは色のない崩壊に彩られているのであった

それでも僕は触れるのでした

それでも僕は触れないといられないのでした

どちらにも成り切れないのでありました。

 

   と螺旋階段を並べて一緒に居たかった。

     、痛かった。

Missing

鏡越しに殴りつけた自分は「とどかないよ」と少し笑って

結局僕は僕に触れられないままで

僕は今どこにいるのかわからなくなって

ああこの視界に映る有象無象のどれが僕かわからない

だから僕は僕に目印をつけた

白と赤のコントラスト

そこに触れて顔を歪めるのが僕なんだ

そうだったのに

どうして僕じゃないあなたがそんな悲しそうな顔をするの

僕の痛みは僕だけのものじゃなかったの

どうして僕の痛みがあなたを傷つけるの

そういうのは望んじゃなかったのに

僕の歪みはあなたを刺してしまったの

悔やんでも悔やんでもかえらない

いつしか僕の目印が消えていって

僕はまた迷子になりかけて

もいちど痛みを増やそうとして

そんな僕を彼は見てたよ

「大丈夫だよ」とただ僕を見てた

痛みはとうになくなっていて

もう赤色は薄れてった

だけど、今度は

この視界の中に僕だけが見つけられる

ああ、僕はここにいたんだね

やっと僕に触れられた

瞳越しにうつった自分は「愛してる」と言って泣いた。

Sucre

緋色のコットンキャンディ

朝と光の代わりに

溶けて染みた優しさ

迷子の道標

広くも狭くもない玄関で

ひとりきりだと啼いた

あれからもうにねんとひとつきなんて冗談を言う事もできずに

ちょうど一年前の僕は矯めつ眇めつ月を

甘色のコットンキャンディ

相変わらずのうそつきは

細い視界を滲ます

でたらめの案内

帰る場所を探して

毛布に包まって熱を灯した

腕の中のぬいぐるみは質の悪い冗談みたいに

ちょうど僕の分だけの温度を返す

雨色のコットンキャンディ

虹に照って落ちた

そうして僕は泣くんだ

僕はそうして泣くんだ

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